ある日の不思議な体験記 [走行記]
いつもの通り、吉見に行ってみるとお久しぶりのhiro62さん♪
一緒に左岸に渡り、桜の状況などを確かめたりして帰っている途中。
赤いスーツに身を固めたTTバーのキャノンデールを前方に発見。
暫く走っていると、迂闊にもその方に近づいてしまった。
スピードを落として距離を保つことにしたら、どこからか声がした。
「あのさ、前走っている人なんだけど。」
私 「え? hiroさん、何でいきなりテレパシーなんすか?」
「だって、声出したら聞えちゃいそうだからさ。」
私 「あ、はい。で、何なんすか?」
「あの人、速いかな?」
私 「見た目は速そうっすね~。」
「...」 「俺、暗くなる前に帰りたいんだよね。」
私 「チャレンジされるなら止めませんよ。」
「いや、そういうことじゃなくってさ」
私 「あ、あちっ、光線なんてやめてくださいよ。お尻が熱いじゃないですか」
と、前方を走る赤いスーツのお方の右に出てしまった。
こうなったらしょうがない。それにまたhiro62さんに何か技を使われるのも怖い。
ガシガシと踏み込みながら、引きつった顔で挨拶しながら、抜いてみた。
バーエンドに取り付けたミラーには満足そうなhiro62さんの顔と、赤いスーツが映ってる。
これで、もういいよね。もう脚が売切れだし、抜いてもらっちゃおう。
そう思うや否や、また声が聞えた。
「ほれ、フォースを使うのじゃ。」
私 「いや、そんなもの持ってませんって...。」
「そうなんだ...ふ~ん...」
私 「あ~っもうっ。根性だしますよ。頑張ればいいんでしょ。」
と、息も絶え絶えになりながら漕いで漕いで...。
羽根倉橋を渡るころ、赤いスーツが見えなくなった。
そして夕焼けに染まったhiro62さんの顔だけがミラーに残っていた。
私に何も期待できるものが残っていないと悟ったhiro62さんが、そこで先頭交替。
志木街道で別れるとき、その背中が数回跳ねたかと思うとhiro62さんは見えなくなった。
そして一人になった私は、夕陽に向かってとろとろと走りながら、
さっきまでのことが現実だったのかさっぱり自信が無いのだった。
妄想ですよ、も・う・そ・う!!
でも、楽しかったですね。
また宜しくです。
by hiro62 (2011-04-10 22:14)
hiro62さん、
次の技にどきどきしつつ...。また宜しくお願いします。
by shinsuke (2011-04-11 08:23)